ベジタリアン(菜食)について


   
 わたしは、野菜しか食べなくなって20年以上になる。ベジタリアンというと、「菜食主義者」という訳語があてはめられるが、わたしの場合は、そんなに堅苦しく菜食主義者だという看板をかかげているわけではない。
 ベジタリアンというと、人は「えっ、どうして肉を食べないの?」とか,「だから、そんなにやせているのよ。」だとかかってにのたまうが(現在の体重は45KGぐらいだが、肉を食べていたときとそんなに変わっていない)、わたしは、ただ単に肉とか魚を食べない(食べれない、食べたくない)人間だというだけである。
 ことの発端は、インドを旅していたときに始まる。宗教上の理由(バラモン階級は菜食である)と、暑い気候のせいか(たしかに暑い気候には身体を冷やす果物とか野菜がほしくなる)、インドではベジタリアンのレストランが多い(ちなみにインドの飯屋にはカレーというメニューはないが、料理はみんなカレー味)。わたしの家がカレー屋(親父が広島でデルタ・カレーというグ○○・ワンタッチ・カレーみたいなのを作っていた)だったからかもしれないが、わたしはインド食が好きで、インドでは、安くておいしいベジタリアン料理ばかりを食べていた。 そしてインドから帰ってきても、なんとなく、動物を食うのは気が進まなくて、「んじゃあ、野菜と穀物で生きてみるべー。」と、いまに至っているわけである。
 ベジタリアンになってから、こまったことといえば外食である。レストランに入ってメニューを見ると、ほとんどが肉や魚が入っている料理だ。いつから日本人は、こんなに肉や魚をよく食べるようになったのだろう。たしか明治の初めまでは、野菜と穀物中心の食生活だったのに・・・。最近の日本人の死亡原因のほとんどが、脳梗塞とか癌などの成人病だそうだが、これも日本人の食生活の変化と関係があるように思われる。東京は自然食のレストランなどがあるのでそんなに外食に困らないが、地方に行くと最悪である。こういうときは、山菜釜飯や麺類、スパゲティーばかりを食べる羽目になる。
 そういうわけで麺類ばかり食べていると、ほんとうに痩せてしまって骨と皮になってしまうので、必然的に自炊ということになる。自炊は面倒だが、なるべく無農薬の野菜や防腐剤や添加物の入っていない安全な食材を買ってきて、安心して食べている。
 しかし外国に出かけるとこれまた大変である。たいていは知人の家に居候して食べさせてもらっている。おかげで肉や魚がオンパレードの中国には恐くて行けない。
だから最近は、比較的食べ物に不自由しない台湾や(素食のレストランがたくさんある)バリ島に出かけている。  AIKO記

 このページでは、東京・荻窪で「香林坊」を経営する麗安さんの台湾素食料理のレシピを中心に紹介しています。

      

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